マンションのバリアフリー化はこうしよう!

少子高齢化に対応するためにもバリアフリー化

超高齢社会になりつつある今、マンションのバリアフリー化は重要課題の一つです。バリアフリーに対応していないマンションでは住みにくさを感じるだけでなく、訪問者にも不便さなどの影響を与えてしまうでしょう。さらには資産価値も下げてしまう恐れがあるため、早めにバリアフリー化の検討をオススメします。

バリアフリー化の工事はいつ行っても問題はありませんが、1度で工事を終えることが多いため、多くの場合大規模修繕のタイミングで行われます。工事時間が少なるので、工事に対する住民のストレスを軽減することが可能です。どのようにバリアフリー化の工事を進めていくかは、組合や業者としっかり話し合ってくださいね。

バリアフリー化にかかる費用相場

マンションのバリアフリー化の費用相場は、一概にいくらと言うことはできません。それはマンションの築年数や設備などが全く異なるからです。たとえばエレベーターを設置するような大規模な工事を必要とする場合には費用は高額になる可能性が高いため、注意しなければなりません。一方、手すりの設置、段差解消などの工事だけであれば200~400万円前後で改修することができると言われています。

そのため予算に応じて、バリアフリーの工事内容を検討するようにしてください。

バリアフリー化のポイント

マンションのバリアフリー化を行うにあたって、いくつかのポイントを押さえる事が大切です。ポイントを押さえる事でマンションを適した状態に改善することができます。

バリアフリーの意味を知ろう

マンションのバリアフリーは、住民が快適に住む環境を整えるための改修です。つまり快適に住めるのであれば、全てをバリアフリーにする必要はありません。マンションの状態に応じて、どのような工事を行うのか住民と話し合うようにしましょう。

予算に応じてバリアフリーの工事をすすめましょう

バリアフリーの工事は、一度に全て行う必要はありません。大規模なバリアフリー工事を行えば、高額な費用がかかってしまいます。そのため予算をオーバーしてしまうこともあるので、気を付けてください。

予算内で工事を進めるためにも、必要な箇所から最優先に工事を行うようにすべきです。必要に応じて、徐々に工事を進めていきましょう。

ゆとりを持って工事を行いましょう

何らかの理由で急に改修工事が必要となる場合もあるかもしれません。しかし、そうでない場合には余裕を持って工事を行うようにしてください。

バリアフリーの工事は話し合いなど様々な労力を要します。余裕がなければ、適したバリアフリー工事を選択することができなくなるかもしれません。しっかり工事内容を確認するようにしてくださいね。

バリアフリー化を行う場所を検討しましょう

公道と敷地の段差解消

基本的には水害から建物を守るために段差が設けられています。バリアフリーを行う場合、段差の部分に小さなスロープを設置することでバリアフリー化することが可能です。

敷地内の段差解消

敷地内にも車道と歩道の段差が作られている場合があります。小さなスロープを設置することでバリアフリーにすることが可能です。

マンションによっては出入り口付近に階段が設けられている場合があります。階段からスロープに変更することによって、車いすだけでなくベビーカーや自転車の人にとっても利用しやすくなるので、ぜひ検討してみてください。

スロープの改修

スロープが設けられていても勾配がきつい、幅が狭いなどの状態の場合があります。勾配を緩める、手すりを設置する、滑らない材質に変更するなどの工事を行いましょう。

自動ドアへの変更

マンションのエントランス部分の出入り口は、開き戸方式を採用しているケースが多くありますが、車いすの方にとっては不便です。そのため自動ドアに変更することによって、どなたでもスムーズに出入りしやすくなります。

手すりの設置

手すりは高齢者が歩く際の支えにすることができます。共用部分の階段や廊下、非常口など必要と思われる場所に取り付けましょう。また場所によって、材質や形状などを検討してください。

エレベーターの設置

予算が確保された場合には、エレベーターを設置した方がいいでしょう。たとえ低階層しかなくても、高齢者や小さなお子様がいる家庭にとって階段は大変です。そのため階段しかないマンションであれば、エレベーターを設置すると、いろんな方にとって住みやすくなります。

他にもマンションの状態によって、バリアフリー化する場所の検討を行ってください。

大規模修繕と一緒にバリアフリー化もあり

マンションのバリアフリー化はいつ行っても問題はありません。ただ工事を行う際、工事関係者が大勢出入りすることによって、リスクを伴います。そのため大規模修繕・改修と同時に行えば、リスクの期間を最小限に抑えることが可能です。

大規模修繕とバリアフリー化を請け負ってくれる業者も多くあります。そのためバリアフリー化を検討する場合には、対応してくれる業者に一度相談してくださいね。