どんな建物でも、年数が経過することによって劣化・損傷していきます。そのため必ず、数年に1度、修繕を行う必要があるでしょう。マンションであっても同様です。しかしマンションの状態によって、修繕費用は大きく異なります。
それは劣化状況だけでなく、建設の仕方でも左右されると言われています。まずは、どのようなマンションが修繕コストを抑えられるかチェックしましょう。
修繕コストを少しでも抑えるためには、修繕しやすいマンションかどうかが重要です。修繕しにくいマンションであれば、別途で追加の費用を請求される可能性が高くなります。
修繕しやすいとは、つまり足場が組みやすいということ。マンションの規模に関わらず、修繕を行う場合、足場は必ず必要となるでしょう。足場の組み立てが行いにくいような環境であれば、ゴンドラを設置するなど余計な日数とコストがかかってきます。その分、人件費も上乗せされるため、かなりの負担増と言えるでしょう。
足場が組み立てやすいマンションには、いくつかの特徴があります。その特徴に当てはまるマンションであれば、修繕しやすいマンションと言えるでしょう。
つまり、これらの特徴とは異なるような隣との建物の距離が近い、隣接する道路幅が狭い、L字型などマンションの形が複雑などの場合、修繕コストが割高になる恐れが高いため注意しましょう。
足場だけでなくマンション修繕がしやすいマンションには、いくつかのポイントがあります。
修繕に関わる作業員などのスペースが必要になってきます。事務所をマンション敷地内に設営できなければ、周辺に賃貸のマンションなどの一部屋を用意する必要があるでしょう。そのためマンション内に、そのスペースがあるかどうかは重要なポイントと言えます。
マンション修繕のために、多くの資材が用いられます。それらの資材を保管する場所は必須です。これらのスペースがなければ別途土地を用意することになり、マンションの修繕コストは上がってしまう可能性が高いでしょう。
足場を組み立て・解体する場合、周辺の道路を一時通行止めにすることがあります。そうなれば、警備員を雇う必要が出てくるでしょう。その結果、人件費を上乗せされてしまうため注意が必要です。
マンションの修繕は、新築のときの修繕とは異なります。入居者が快適に生活を送りながら、修繕の工事をすすめて行くことが大切です。しかし賃貸の入居者多い、リゾート向けのようなマンションであれば、入居者と連絡がとれずに作業が中断する恐れがあります。中断することで、その分余計な日数がかかるため、人件費がアップしていくでしょう。つまりマンションの住民が、キチンと住んでいるかどうかが重要なポイントとなります。
マンションの修繕コストを抑えるためには、戸数も大きく影響しています。たとえば戸数が少なければ、1人あたりの負担額は高くなる傾向にあるでしょう。そのため戸数のチェックも行うようにしてください。
しかし、どんなに修繕がしやすいマンションを選んだとしても、施工業者が良くなければ、余計な負担はかかってしまいます。つまりマンション修繕は、施工業者をしっかり見極めることが重要です。施工業者の腕が良ければ、次回の修繕時にかかる費用も抑えることができます。マンション修繕を行う前に、どのような施工業者なのか、しっかりチェックするようにしてくださいね。